明治日本の産業革命遺産
JAPANESE  ENGLISH

PEOPLE

2023.03.06
Vol.52
八幡製鉄所は、今も世界最先端のものづくりを作り続ける現役製鉄所 

一般財団法人産業遺産国民会議 理事
特定非営利活動法人 里山を考える会 理事

網岡 健司
網岡 健司

プロジェクト推進の転機となったキーマン達

網岡 私だけでなく、他のスタッフも資料を整理したり、解読したりといった努力をしましたが、それは愛社精神というもので、外部の人に求めても限界があるでしょう。私としては、当時、行政刷新特命担当大臣だった蓮舫さんが八幡製鉄所を訪問され、対象施設を視察いただいたことは、国も本気でやってくれるんだということがみんなに広まったというところが転機だったように思います。

加藤 そうですね。その後には、和泉事務局長が日鉄本社を訪問されることになり、北九州市の北橋市長、それから釜石の野田武則市長もご一緒いただきましたね。

綱岡 私も、このお三方に揃って来ていただけたらベストだなと考えていたところでしたが、スケジュールがピッタリ合って。偶然だとは思えない出来事でした。

加藤 野田市長の役割も大きくて、なぜ規制改革のレールに乗れたかというところの重要人物なのです。当時、自民党政権から民主党政権に移っていましたが、内閣府の副大臣に就任なさって3日後の平野達男先生を紹介してくださったのが野田市長でした。というのも平野先生は岩手県のご出身でライフワークが鉄なのです。鉄の歴史に精通なさっておられ、鉄に対する並々ならぬ愛を持っておられたことから、産業革命遺産を成功させたいということで、ものすごく動いてくださいました。和泉洋人さんに話をしてくださったのも平野先生だったのです。東日本大震災が起きて、平野先生が復興対策大臣・内閣府特命担当大臣となられた後も、私は和泉さんとタッグを組んでプロジェクトを推進していくことができました。

綱岡 加藤さんは超党派としてプロジェクトを動かしていかれたわけですが、産業遺産の世界遺産登録に関わった誰もが「日本のために自分のできることをしたい」という個人的な想いに突き動かされて取り組んでいたと思います。和泉さんにしても北橋市長にしても野田市長にしても純粋な思いで、あの日、東京本社に集ってくださったと感じます。

加藤 網岡さんが蓮舫大臣を案内して八幡を訪れた時に、「おっ、歴史が動くか」という地元の熱い期待が盛り上がったのを感じて、世界遺産登録という夢はきっと叶うと思いました。地元の方々に100年の世紀を超えた歴史を自分達が背負っているのだという意識を持っていただくというのが大変重要なことですので。

綱岡 本当にそうなんですね。人々の自負心というものが情熱となって、物事を動かしていくのだということを知りました。

加藤 改めて考えるまでもなく、いろいろな方のお力添えがあってこその願望実現だったと感謝しています。特に綱岡さんには……。産業遺産国民会議の名誉会長を務めてくださっている日本興業倶楽部理事長の今井敬さん、それからJAPICとつないでくださったのも綱岡さんです。いろいろなドアを開けてくださった。私が開けたように見えるかもしれないけれど、実はそうではなくて、みなさんが根回しをしてくださったおかげなのです。そうした皆様の広い心や優しさに触れ、私は一人の人間としてたくさんのことを学ばせていただきました。

綱岡 私も個人的に楽しかったです。大きな目標に向かって活動するというのはワクワクしますし、会長とか社長のところへ行って直接お話をさせていただく案件など滅多にありませんから。いずれにしても得難い体験をしたと思っています。

明治日本の産業革命プロジェクトは日本の歴史を変えた

加藤 幾度も壁に直面して落胆したり、もはやこれまでかと絶望的な気持ちになった時のことばかり思い出してしまいがちなのですが、面白いなぁと身を乗り出すような場面もありました。推薦書を書き始める前、登録運動を始めた頃の話なのですが、当初は誰もが幕末製鉄論にひっぱられていたのです。「反射炉で製鉄していただろう」とおっしゃる学者さんが非常に多かったのと、学校の教科書にもそう書いてあったものですから。文科省の人も教科書で学んでいますから、産業遺産のストーリーそのものの「あるべき論」みたいなことにひっかかっていて、途中で文科省は明治を落とせと言い出す始末で。そこを綱岡さんや日本製鉄のOBのみなさんが打破したという一幕が痛快でした。科学的分析をされたうえで、教科書に書かれている日本の産業史が実は間違っているのだということを証明して幕末製鉄論を見事に覆したという。製鉄マンのプライドを感じました。

綱岡 私は半分も理解できていませんでしたけれど(笑)。調整係りで手一杯でした。

加藤 みなさん、喧嘩腰で取り組んでおられましたからね。

綱岡 かねてより遺憾に思っていたのでしょう。いったん教科書に書かれたりすると、それをもとに次々と既成事実化されていってしまうことも多々ありますから。

加藤 司馬遼太郎の本もそうですよ。ところが根底から科学的に違うということを立証した。同時に地元の自治体で学者の先生達を中心に構築されていた鉄の歴史がガラガラと崩れ、その反発が直接私のところに来ました。これは相当揉めるなと思いましたが、推薦書を書く時には納まりがついていたのでエイヤーとやりましたけれど。教科書に書かれていることが間違っているとは誰も思いませんから、軋轢が生じるのは当然で。

綱岡 誰もが鉄の発祥の地は八幡だと信じ切っていたということにしてもそうですよ。

加藤 佐賀の反射炉から八幡に直結したのではないかとか、今では考えられない説ですが、当初はこちらも勉強不足だったので、そうなの? って(笑)。

綱岡 教科書に幕末の日本では大砲づくりが急がれていたとは書いてあっても、それまでの砂鉄を用いた製鉄は必ずしも工業的なものづくりには向いていなかったのではないかという視点が欠けているといった具合で。でも、そこがすごく大事なところじゃないですか。近代化に向けたものづくりのための製鉄技術が求められたところから着目されたのが岩手の橋野鉄鉱山だったとも聞きました。

加藤 そうなんですよ。さらに釜石で高炉を壊して鉄を取り出していた「たたら製法」から、連続的に出銑できる高炉法への転換に成功したことから、ものづくりに適した良質な鉄を大量生産することができるようになって日本は近代化の一歩を踏み出すのです。大事なことが抜け落ちてしまうと物語の辻褄が合わなくなるのは当然のことで、だから佐賀でアームストロング砲を開発したといった不自然な話になってしまうのでしょう。でもそれはリージェンド、あるいはWishful Thinking。「こうだったらいいな」という江戸時代におけるものづくりの美化が進んでいて、江戸ですべてが完結していたという風に文部省も文化庁も妄信していたんですよ。

綱岡 歴史に釜石が入ることによって歴史的なつながりもできたし、アイアンとスティール、反射炉と高炉の違いも明確になりましたね。つまり産業革命遺産のプロジェクトは歴史を変えたといえるわけです。

加藤 どうして日本が工業国になったのかというと、資源の乏しい我が国でスティールの大量生産ができたという技術力があったから。もっといえば知性や勤勉さ、向上心や情熱といった日本人の精神性の賜物であったといえるのです。

綱岡 しかも我が国における産業革命は現在進行形だと私はよく話していて、「世界文化遺産」ではなく「世界進化遺産」だというのが持論です。今でも八幡は世界最先端の鉄鉱石を生産する現場としてロボットなどを作っています。東田というエリアはスーパーシティー構想にエントリーをして、エネルギーやITといった最先端の実証事業などをどんどん展開する未来創造都市として動き始めているのです。

加藤 素晴らしいですね。

綱岡 もちろん世界遺産としての役割も果たしていくという中で、重要視しているのは若い世代の人達に足を運んでいただきたいということです。八幡の地に息づくメーカーズスピリットを感じてもらい、革命の遺伝子を次世代に引き継いでいきたい。未来を担うみなさんの価値あるきっかけとしての世界遺産でありたいと考えています。

加藤 今日は世界遺産登録までの歩みを振り返り、いろいろなことがあったなぁと思いましたが、大切なのはこれからのことです。今後ともよろしくお願いいたします。

旧本事務所.jpg

                                                写真提供(全て):日本製鉄(株)九州製鉄所

                                                          構成・文/丸山 あかね

Backnumber>一覧へ
Vol.57
日本の未来のために今を生きる~明治日本の産業革命遺産の使命は「先人のスピリットを活かしていけば日本は救われる」という気づきと勇気を与えること

元、三菱重工長崎造船所所長

橋本 州史
Vol.56
明治日本の産業遺産は日本の誇り~先人たちの歩みを知ることは日本の教育を見つめ直すことに通じる

フジサンケイグループ 代表

株式会社フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役

株式会社フジテレビジョン 取締役相談役

日枝 久
Vol.55
世界遺産登録までの道のりは、山あり谷ありだった~人の縁という運に恵まれ、救われ、道を拓いて~

日本港湾空港建設協会連合会 顧問(元、一般財団法人 港湾空港総合技術センター理事長)

林田 博
Vol.54
『侍が、カンパニーへ』という歴史的流れは日本の誇り~明治日本の産業遺産の中心的存在である長崎がリードして次世代へつなぐ

長崎市長

鈴木史郎
Vol.53
日本で初めて反射炉を作った佐賀藩、洋式海軍の拠点だった「三重津海軍所」~世界遺産登録に注いだ情熱を次世代に繋ぎたい。

前、佐野常民記念館(現、佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館)館長

江口 善己
Vol.52
八幡製鉄所は、今も世界最先端のものづくりを作り続ける現役製鉄所 

一般財団法人産業遺産国民会議 理事
特定非営利活動法人 里山を考える会 理事

網岡 健司
Vol.51
吉田松陰や幕末の志士たちの熱き想い、急速な産業化を通して日本を支えた優れた功績 ~ 松陰神社には明治維新に至る歴史をきちんと伝えていく使命がある

松陰神社 名誉宮司

上田 俊成
Vol.50
稼働資産「三池港」を世界遺産にする秘策とは。

元大牟田市長

古賀 道雄
Vol. 49
明治日本の産業遺産に関する保全マニュアルの重要性とは? 

考古学者・遺産保存に関する国際コンサルタント

マイケル・ピアソン博士 
Vol.48
金属学の視点から紐解いて明らかになった産業史の真実~日本人の聡明さ、勤勉さ、不屈の精神を次世代へ伝えることが明治日本の産業革命遺産の使命~

日本工学会フェロー

稲角 忠弘
Vol.47
明治日本の産業革命遺産は偉大な教材、覗けば見えてくる様々な世界

元新日本製鐵株式会社社員、世界遺産登録推進室産業プロジェクトチームメンバー

菅 和彦
Vol.46
鹿児島から始まった鉄の歴史が日本の近代化を飛躍的に前進させた~薩摩人のバイタリティを、未来に生きる若い世代に引き継いでいきたい~

鹿児島県知事

塩田 康一
Vol.45
吉田松陰が工業教育論を説き、命がけで英国へ渡った長州ファイブを輩出~誇らしき萩スピリットを後進へとつなげるために~

萩市長

田中 文夫 氏
Vol.44
三角西港を作った先人の知恵、技術、行動力を子供たちの代へと継承していきたい~コロナ後も続く未来を見据えて今できることに全力で取り組む~

熊本県宇城市長

守田 憲史 氏
Vol.43
官営八幡製鐵所は「1枚の古写真」から世界遺産になった!~元日鉄マンが明かす、"登録前夜"のとっておきのエピソード~

元新日本製鐵株式会社社員

水口 政義 氏(みなくちまさよし)
Vol.42
外に向かって発信する「新しい地元学」を確立したい ~「釜石の誇り」から「日本・世界の中の釜石の誇り」へ!~

岩手大学理工学部 准教授

小野寺 英輝 氏
Vol.41
観光ガイド歴18年、あふれ出る"三角西港愛"~世界遺産登録はゴールではなく、新たな出発点~

三角西港観光ガイドの会 会長

齊藤 万芳 氏(さいとうまんぽう)
Vol.40
韮山反射炉とともに「刻」をきざむ~物産館&レストラン事業で"反射炉観光"の魅力度アップ~

株式会社蔵屋鳴沢 代表取締役社長

一般社団法人伊豆の国市観光協会会長

稲村 浩宣 氏
Vol.39
運命に導かれて軍艦島デジタルミュージアムを設立~明治日本の産業革命遺産の価値を広く深く伝えるために、自分にできることを始めて、続けて、やり切りたい~

軍艦島コンシェルジュ取締役統括マネージャー

軍艦島デジタルミュージアムプロデユーサー

久遠 裕子 氏
Vol.38
産業遺産の主役は「人」~世界遺産登録を経て再認識した故郷の素晴らしさ~

峠の茶屋 オーナー

小笠原 静子 氏
Vol.37
すべては長崎の経済発展のために~海運業の枠を超え、長崎の文化や産業遺産の歴史を伝承~

やまさ海運株式会社会長

やまさ海運株式会社社長

伊達 秀則 氏 伊達 昌宏 氏
Vol.36
釜石の奇跡と、震災を乗り越えて~世界遺産登録という大きなチャンス~

宝来館 女将

岩崎 昭子 氏
Vol.35
韮山反射炉とともに後世に伝えたい「850年の歴史資料」 ~待望の新・収蔵庫が完成、保存・修復・活用に弾み

公益財団法人江川文庫 代表理事

江川家42代当主

江川 洋 氏
Vol.34
不屈の開拓精神と先人のパワーで時代を切り拓いた歴史~後世へ受け継がれる希望と大きな力~

国民民主党長崎県連代表

高木 義明  氏
Vol.33
軍艦島は「地球と人類の未来への警告のメッセージ」~元島民ガイドが訴える想いと願い~

NPO法人軍艦島を世界遺産にする会 理事長

坂本 道徳 氏
Vol.32
「シンクロニシティー」が生んだ世界遺産登録という奇跡~想いの強さが志ある人々の共感を呼び起こした!~

エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社 代表取締役

大上 二三雄 氏
Vol.31
日本の人達にパワーを~明治日本の産業革命遺産の使命~

渡辺プロダクショングループ代表・株式会社渡辺プロダクション名誉会長

渡邊 美佐 氏
Vol.30
産業遺産の歩みを"100年後を生きる人々"への希望に

参議院議員

平野 達男 氏
Vol.29
"21世紀の薩摩ステューデント"よ、未来を創れ!~旧集成館は鹿児島観光の情報発信拠点~

鹿児島県知事

三反園 訓 氏
Vol.28
各地域に着実に広がる「つながりあるストーリー」という意識~保全管理・インタープリテーションのあり方には課題も~

世界遺産コンサルタント

サラ・ジェーン・ブラジル(Sarah Jane Brazil)氏
Vol.27
《為せば成る為さねば成らぬ何事も》~人とつながるための勇気や行動力を~

特定非営利活動法人 九州・アジア経営塾 理事長兼塾長

株式会社SUMIDA 代表取締役

橋田 紘一 氏
Vol.26
「日本人として、世界に対して誇りを持って発信できる世界遺産」〜内閣官房・有識者会議の流れを決したジャーナリストの視点〜

ジャーナリスト、「下村満子の生き方塾」塾長

下村 満子 氏
Vol.25
クラシックカーが「明治日本の産業革命遺産」を走る!~2019年、九州で「ラリーニッポン」を開催~

一般財団法人ラリーニッポン 代表理事

小林 雄介 氏
Vol.24
着々と進む"世界遺産周遊ルート"の整備・振興 ~推進協議会、多彩なプロモーションで世界に向けて魅力発信!~

明治日本の産業革命遺産世界遺産ルート推進協議会会長

一般財団法人産業遺産国民会議理事

(九州旅客鉄道株式会社 相談役)

石原 進 氏
Vol.23
「遺産観光」の振興に向けたルート整備にいっそうの力を~忘れ難い故郷・呉への空襲と広島原爆の記憶~

一般財団法人産業遺産国民会議 代表理事

(公益財団法人資本市場振興財団 顧問)

保田 博 氏
Vol.22
世界とつながる町~"長崎のたから"を"世界のたから"へ~

長崎市長

田上 富久 氏
Vol.21
「ICOMOS-TICCIH共同原則」の真価問われる"世界の実験場"~日本政府が推進する新たな保全へのチャレンジ~

ヘリテージ・モントリオール政策部長

ディヌ・ブンバル(Dinu Bumbaru )氏
Vol.20
忘れ難いS・スミス氏との激論の日々 ~異文化の中で出会った"なじみ深い19世紀の産業遺産"~

世界遺産コンサルタント

バリー・ギャンブル(Barry Gamble)氏
Vol.19
歴史や文化を継承することは、次世代の技術革新を生み出す~"使いながら残す"に道を開いた「明治日本の産業革命遺産」~

工学院大学常務理事

後藤 治 氏
Vol.18
シリアル登録方式の保全管理に新たな道を拓いた「明治日本の産業革命遺産」-- 今後の大きな課題は「記憶と理解を引き継ぐ人材研修」

ヘリテージ保全並びに世界遺産の専門家としてグローバルに活躍する国際コンサルタント

ダンカン・マーシャル(Duncan Marshall)氏
Vol.17
ジャイアント・カンチレバークレーンと小菅修船場跡の3Dデジタル・ドキュメンテーション

The Glasgow School of Art’s School of Simulation and Visualization、データ・アクイジション責任者

アラステア・ローリンストン 氏
Vol.16
日本で注目される「産業遺産」

ヒストリック・スコットランド産業遺産政策責任者

マイルズ・オグリソープ博士
Vol.15
「スコティッシュ・テン プロジェクト」によるデジタル文書化

ヒストリック・スコットランド

スコティッシュ・テン プロジェクト・マネージャー

リン・ウィルソン博士
Vol.14
富士山と韮山反射炉、2つの世界遺産を一望できる茶畑の丘 --次の夢は「子どものためのミニ反射炉」で体験学習

静岡県伊豆の国市長

小野 登志子 氏
Vol.13
登録までの道のりと資産の今後を見つめて

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート副学長・評議会議長

イングランド・ウェールズにおけるカナル&リバートラスト遺産顧問

ニール・コソン卿
Vol.12
正確な情報発信の中で、歴史を見つめるきっかけに

東京立正短期大学 学長

慶應義塾大学 名誉教授

工藤 教和 氏
Vol.11
「ものづくりの街・北九州」への愛着と誇り--"シビック・プライド"を呼び起こしてくれた世界文化遺産登録

北九州市長

北橋 健治 氏
Vol.10
世界遺産登録決定祝賀会レポート(@ドイツ・ボン)

2015年6月28日から7月8日まで、ドイツ・ボンにて第 39 回世界遺産委員会が開催され、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録が決定しました。

今回は、世界遺産登録決定祝賀会の様子をお伝えいたします。

<世界遺産登録の舞台裏>
Vol.9
使いながら保存する-「稼働遺産」の保存・活用に新たな道を拓く

阪神高速道路株式会社 取締役兼常務執行役員

(一般財団法人産業遺産国民会議 理事)

岡本 博 氏
Vol.8
港湾法の体系で、世界遺産の保全を担保する

静岡県副知事

難波 喬司 氏
Vol.7
近代化を切り拓いた長州ファイブと試行錯誤の痕跡を残す萩の資産

萩市長

野村 興兒 氏
Vol.6
日本の「ものづくり」「産業」の原点を伝える「明治日本の産業革命遺産」

東京地下鉄株式会社 代表取締役会長

安富 正文 氏
Vol.5
日本の近代工業化を石炭産業によって支えた三池エリア

大牟田市長

古賀 道雄 氏
Vol.4
国家、社会のため、広い視野と使命感を持って試行錯誤しつつ挑戦し続けた「明治の産業革命」の意義

文部科学省 生涯学習政策局 生涯学習総括官
前 内閣官房 内閣参事官

岩本 健吾 氏
Vol.3
「鉄は釜石から八幡へ」 近代製鉄発祥の地から誇り高き文化を伝える

釜石市長

野田 武則 氏
Vol.2
強く豊かな国家を目指して 薩摩藩主島津斉彬が築いた『集成館』

一般財団法人産業遺産国民会議 理事

島津興業 相談役

島津 公保 氏
Vol.1
産業国家日本の原点 『明治日本の産業革命遺産』を次世代へ

「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会 会長/鹿児島県知事

伊藤 祐一郎 氏