明治日本の産業革命遺産
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デジタルドキュメンテーション

展示会

一般財団法人 産業遺産国民会議は、2015年に世界遺産登録された「明治日本の産業革命遺産:製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の中でも、稼働資産や、人々のアクセスが難しい構成資産について、米国カリフォルニアのサイアーク財団(CyArk)や、スコットランド文化庁、グラスゴー・スクール・オブ・アート(CDDV)(現在のスクール・オブ・シミュレーション・アンド・ビジュアライゼーション)などのご協力をいただきながら、3Dのレーザー測量を行ってまいりました。この3Dのレーザー測量により、国内外に、従来の保全に新しい提案を行い、さらにはインタープリテーションの教育のツールとして活用してまいりたいと思っております。

「デジタル・ドキュメンテーション」は構成資産をデジタル情報化することで、世界遺産の価値の理解促進、それらの技術を活用した事例を紹介し、遺産の保護・保全、また遺産を世界で共有することを目的としています。

デジタル情報は、情報の劣化がない上に、過去に存在した情報を組みわせることで、現在の姿をデジタル上に復元することも可能にします。

各種の技術を活用することにより、各遺産のデジタル文書化・管理を進め、保全環境が困難な資産、アクセスが困難な場所や一般には非公開の資産をより深く理解し、世界の産業遺産を次世代へ継承することを目的とするとするだけではなく、教育、エンタテーメント等への広い領域での利活用の可能性を開きます。

これまで、世界各国の企業・団体共同でプロジェクトの推進を進めており、今後もこの手法の重要性を追求し、各種の産業遺産の保全・保護の一環としていきます。