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明治日本の産業革命遺産
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世界遺産登録までの道のり

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1999.01 加藤康子氏『産業遺産―「地域と市民の歴史」への旅』出版(日本経済新聞社刊)。歴史産業遺産の保存と活用による世界各地のまちづくり事例を紹介、この本によって、「産業遺産」が日本にはじめて知られるようになる。加藤氏は産業遺産の世界の事例の取材において、TICCIHの事務局長であるスチュワート・スミス氏と出会う。
1999.05.19 島津興業 島津公保氏が『産業遺産』を取り上げた日経ビジネス1999年の書評コラムを読み、『産業遺産』を読んで、加藤康子氏を訪問し、集成館世界遺産構想を提案。当時島津興業の社長を務めていた島津公保氏は、集成舘を、歴史研究の場に留まらず、産業技術史研究の対象とし、薩摩を日本の近代化の原点としてとしても社会に役立てたいと考えていた。加藤氏の『産業遺産』を読んで具体的なヒントを得た島津氏は、加藤氏と会って意見交換をする中で集成館の世界遺産構想を思いつく。
2000.03 加藤康子氏講演「観光資源としての産業遺産 日本の近代化は鹿児島からはじまった......」
島津氏は、集成舘に加藤氏を招き講演会を開くなど、加藤氏と意見交換を重ねるうちに、「単独でやっている限り前に進まない。集成舘単体だけではなく薩摩の産業遺産研究を、地域と連携をはかりながら行いたい」と思うようになる。
2000.09 ミロス島の第五回国際鉱山ヒストリー会議において、加藤康子氏が高島炭鉱について紹介する。
2001.12 鹿児島大学と尚古集成館による「薩摩ものづくり」研究会発足。
尚古集成舘が鹿児島大学に働きかけ、研究者、学芸員によって、鹿児島県内の産業遺産の調査研究を目的とした「薩摩のものづくり研究会」が組織される。
2002.10.10 加藤康子氏紹介でアイアンブリッジ峡谷博物館前館長・TICCIH事務局長のスチュワート・スミス氏鹿児島訪問、第2回「薩摩ものづくり」シンポジウムで講演を行う。世界遺産プロデューサーでもあるスミス氏は、シンポジウムの前に北九州および長崎の高島炭鉱を調査。九州及び薩摩の産業遺産の価値を高く評価。九州内の遺産を統合し、日本の近代化としてまとめれば、世界遺産となる可能性がある」とコメント。
2003.09.26 加藤氏、北海道庁との協力で、国際鉱山ヒストリー会議赤平大会を誘致。スチュワート・スミス氏他、世界の専門家が赤平に集合。その後に行なわれたオプションツアーで九州を訪れたドイツ・ユネスコ委員のバージッタ・リングベック博士が九州地区の産業遺産をグループ化し、シリアル・ノミネーションとして世界遺産登録を目指すことを提案。
2003.10.02 スチュワート・スミス氏 鹿児島再訪 菱刈金山視察。
2005.04.03 島津公保氏と加藤康子専務理事が伊藤知事を訪問。世界遺産構想の支援を依頼
スミス氏とリングベック氏のコメントを受け、加藤氏、島津氏協議し、伊藤祐一郎鹿児島県知事に「九州の産業遺産群」を世界遺産申請する案を持ちかける。
伊藤知事はこれを受けて、県庁企画部内に専任担当者を配置し、シンポジウム開催を準備する。
2005.07.12 大牟田 九州産炭地フォーラム。
2005.07.15 九州近代化産業遺産シンポジウムin鹿児島 かごしま宣言採択(伊藤知事)。
2006.06.02 九州地方知事会議において、「九州近代化産業遺産の保存・活用」を政策連合の項目として採択決定。
2006.09.28 文化庁が世界遺産暫定一覧表追加記載候補を地方公共団体から公募。
2006.10 バリー・ギャンブル氏 鹿児島視察。
2006.10.31 経済産業省主催 近代化遺産シンポジウム。スチュワート・スミス氏とバリー・ギャンブル氏が来日。本遺産群の世界遺産価値について言及。加藤氏はシンポジウムを実質コーディネートし、パネリストとして参加。安倍昭恵氏、林望氏らが応援。シンポジウムの前にメディアの産業遺産ファムツアーを実施。
2006 島津公保氏と加藤氏が萩市野村興兒市長に文化庁への登録参加を依頼。
2006.11.27 6県8市(萩市、北九州市、大牟田市、長崎市、唐津市、荒尾市、宇城市、鹿児島市)で「九州・山口の近代化産業遺産群」として文化庁へ世界遺産暫定一覧表記載の申請書を提出。
2007.01.23 世界遺産暫定一覧表の追加記載ならず。文化庁が全国24件の提案のうち4件について世界遺産暫定一覧表への追加記載が適当であると発表。「九州・山口の近代化産業遺産群」など20件については、継続審議となる。
2007.02.03 世界遺産萩シンポジウム 萩宣言採択。現職のイングリッシュ・ヘリテージ総裁ニール・コソン卿が来日。同氏は萩シンポジウムに登壇し、本推薦の世界遺産価値を宣言
ニール・コソン卿は産業考古学の開祖。TICCIHの創始者。また現職のイングリッシュ・ヘリテージの総裁でもあった。
2007.02.04 スミス氏、加藤氏 橋野高炉視察及び講演会。
2007.12.21 関係6県11市(萩市、下関市、北九州市、大牟田市、飯塚市、田川市、長崎市、唐津市、荒尾市、宇城市、鹿児島市)により、「九州・山口の近代化産業遺産群―非西洋世界における近代化の先駆け」について、文化庁へ再提案を行う。
2008.02.01 世界遺産「九州・山口の近代化産業遺産群」シンポジウムin下関。
2008.02.03 世界遺産田川シンポジウム。
2008.09.10 規制・制度改革に関する分科会による「産業遺産の世界遺産登録に係る運用の見直し」検討開始。
2008.09.26 文化庁が、「九州・山口の近代化産業遺産群」はユネスコの世界遺産暫定一覧表に追加記載が適当と発表。
2008.09.30 第11回行政刷新会議において、規制・制度改革に関する分科会の下に医療・介護分野、環境・エネルギー分野、農林・地域活性化分野を検討するため、WG設置を決定。
2008.10.29 伊藤祐一郎鹿児島県知事を会長とする「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会が関係6県11市により設置され、世界遺産登録に向けての活動が本格的に始動。コーディネーターとして加藤康子氏参画。
2008.12.15 世界遺産条約関係者省庁連絡会議において、「九州・山口の近代化産業遺産群」の世界文化遺産暫定一覧表への記載を了承。
2008.12.22 文化庁の提出した課題を検討するため、九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会の下にニール・コソン卿を統括委員長として、世界6か国の専門家を招き、国内外の専門家16名で構成する専門家委員会を設置。
2009.01.05 「九州・山口の近代化産業遺産群」がユネスコ世界遺産委員会の暫定一覧表に追加記載される。
2009.01.12 第1回世界遺産シンポジウム。
2009.01.13 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第1回専門家委員会。
2009.02.06 経済産業省 近代化産業遺産群33の選定
2009.02.15 世界遺産田川国際シンポジウム。
2009.02.20 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第2回専門家委員会。
2009.02.21 世界遺産シンポジウム。
2009.04.26 第2回世界遺産シンポジウム。
2009.04.28 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第3回専門家委員会。
2009.08.06 第1回協議会総会を開催。佐賀市が新規に加入し6県12市となる。
2009.10.19-21 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第4回専門家委員会。第一回目の提言書がとりまとめになる。
2009.10.22 第3回世界遺産シンポジウムで提言書を発表 (東京プリンスホテル)
構成資産の絞り込みが行われ、数多くの専門家委員会の現場視察と第4回の専門家委員会の議論を踏まえ、田川、飯塚、唐津などの構成資産が省かれる。
2009.10 田川市等へ構成資産の取扱いについて説明。
2009.12 平野達男内閣官房副長官をはじめとする内閣官房による産業遺産の世界遺産登録に向けた取り組みが始まる。
2010.01.26 第6回規制・制度改革に関する分科会内農林・地域活性化WGにて、各府省庁が取り組む規制・制度改革事項として稼働中の産業遺産の世界遺産への登録が掲げられる。
2010.03 山本作兵衛記憶遺産の推薦書をオーストラリアよりユネスコに提出。
2010.06.22 ピアソン氏、加藤氏、橋野高炉山跡の採掘場調査及び講演会。
2010.12 蓮舫内閣府特命担当大臣新日鉄八幡製鉄所を訪問。規制改革支援。
2011.02.11 世界遺産フォーラムin萩。
2011.02.16-18 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第5回専門家委員会(三菱総研)。
2011.02.20 第4回世界遺産シンポジウム開催(福岡県福岡市)。
2011.03.07 産業遺産の世界遺産登録等に係る関係省庁連絡会議の設置。
2011.04.08 「規制・制度改革に関する方針」閣議決定、現行の文化財保護法に基づく保全方策以外の方策についての検討開始。
2011.05.25 山本作兵衛 世界記憶遺産(MOW) 日本第一号に登録。
2011.06.06 名称を「近代国家日本の台頭~九州・山口」に変更し、推薦書原案の概要報告、登録目標年度(2015年)を決定。構成資産を見直し30の資産に決定。岩手県、釜石市、伊豆の国市の新規加入、静岡県のオブザーバー参加を了承。協議会に岩手県、釜石市、伊豆の国市が加入(7県12市)。
2011.07.27 ピアソン氏、加藤氏、橋野高炉山跡採掘場・運搬路調査。
2011.11.07-09 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第6回専門家委員会。
2012.02.09-11 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第7回専門家委員会。
2012.03.23 第3回 産業遺産の世界遺産登録等に係る関係省庁連絡会議(局長級)。
2012.04.12 第1回世界遺産登録推進協議会総会において、韮山反射炉が構成資産に入り、静岡県が協議会に加わる(8県12市)。
2012.04.17 高木義明衆議院議員が中心に九山協議会の8県11市の首長等が合同で、官房長官、地域活性化担当大臣、民主党幹事長他に要望活動。
2012.05.25 政府が「稼働中の産業遺産またはこれを含む産業遺産群を世界遺産登録に向けて推薦する場合の取扱い等について」)を閣議決定。
2012.06.05 8市長が合同で、平野文部科学大臣に要望活動。
2012.06.26 「稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議」設置。
2012.07.03 第1回稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議。
2012.07.24 構成資産の見直しが行われ、28資産となることが決定。下関の前田砲台他外れる。
構成自治体8県11市に。
2012.09.20 外務省主催の「世界遺産条約関係省庁連絡会議」において、本年度のユネスコへの国内推薦が決定。
2013.01.24-25 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第9回専門家委員会。
2013.01.27 第5回世界遺産シンポジウム開催。
2013.03.18 有識者会議の下に「明治日本の産業革命遺産」産業プロジェクトチームを設置 加藤康子氏コーディネーター。
2013.03.25 第2回稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議。
2013.04.13 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会第10回専門家委員会。
2013.04.23 推薦書案を「九州・山口の近代化産業遺産群」協議会総会で承認の後、内閣官房へ推薦書を提出。
2013.04.23 第1回港湾WG。
2013.05.20 第2回港湾WG。
2013.06-07 内閣官房が関係審議会に意見の提出を依頼。
2013.06.11 一般財団法人産業遺産国民会議 発起人準備会開催。
2013.06.27 国土交通省海事局 交通政策審議会第52回港湾分科会における検討。
2013.06.27 第3回港湾WG。
2013.06.27 第1回造船業WG。
2013.06.28 第1回製鉄業WG。
2013.07.03 国土交通省海事局 交通政策審議会第26回海事分科会における検討。
2013.07.18 第2回製鉄業WG。
2013.07.22 第2回造船業WG。
2013.07.31 経済産業省産業施設課 産業構造審議会地域経済産業文化会 工場立地法検討小委員会による検討。
2013.08.07 第4回港湾WG。
2013.08.19 第5回港湾WG。
2013.08.23 文化庁の文化審議会にて、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を文化庁の同年度正式推薦候補と決定。
2013.08.27 第3回稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議。
文化庁の提示した課題について議論。結果「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が全会一致で推薦候補として決定。
2013.09.04 「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会の7県10市の首長等が合同で、菅官房長官に要望活動。
2013.09.10 一般財団法人 産業遺産国民会議 設立
設立人 加藤康子 代表理事 八木重二郎。
2013.09.17 菅義偉内閣官房長官より内閣官房有識者会議の候補と文化審議会の候補の政府部内による一本化調整の結果を発表。政府推薦案件が「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」に決定。
2013.09.20 世界遺産条約関係省庁連絡会議。推薦書(暫定版)の提出が決定
2013.09.27 内閣官房が登録推薦書(暫定版)をユネスコ世界遺産センターへ提出。
2013.09 推薦書用写真の撮影を開始。
2013.10.30 第一回産業遺産国民会議開催。
新日鉄今井名誉会長が中心となり国民会議が組織され開催される。
2013.11.24 世界遺産シンポジウムin盛岡にて加藤氏講演 (工藤氏・座談会)。
2013.12.24 「民間企業所有の稼動資産を含む景観重要建造物が世界遺産に登録された場合の固定資産税等の軽減措置を含む税制改正大綱」を閣議決定。
2014.01.17 政府が「明治日本の産業革命遺産―九州・山口と関連地域」をユネスコの世界文化遺産に推薦することを閣議了解(推薦書正式版提出時)。政府による推薦の最終決定。
2014.01.29 内閣官房がユネスコへ「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」推薦書提出(正式版)。構成資産の中身は変わらなかったが数え方他世界遺産センターの指導を受け23の構成資産に変更。
2014.01 ユネスコ世界遺産センター提出用DVDの制作開始。
2014.04.13 明治日本の産業革命遺産の産みの親ともいわれ、調査研究に励んできたTICCIHの事務局長スチュワート・スミス先生急逝。
2014.06.11 第1回保全委員会(内閣官房)。
2014.07 ユネスコ世界遺産センター提出用DVDが完成
2014.07.14-15 産業遺産国際会議
世界のTICCIHの役員が日本に集合。26名の産業遺産の専門家を含む1700名が国際会議に参加。出席者:安倍晋三総理、三菱商事小島順彦会長、新日鉄住金―今井敬名誉会長、宗岡正二会長、三菱重工宮永俊一社長、「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会伊藤祐一郎会長他。
2014.07.16 第4回稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議。
2014.08.11 スコットランド政府スコティッシュ10デジタル文書事業に三菱重工長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーンを選出。スコティッシュ10は政府予算でヘリテージのレーザースキャニングと解析データを後世に残すプロジェクト。世界遺産5つ、世界遺産以外の資産5つが選ばれている。日本からはジャイアント・カンチレバークレーンが第一号。
2014.09.19 第1回保全委員会インタープリテーションワーキンググループ会議で、インタープリテーション戦略の素案を策定
保全委員会のインタープリテ―ション部会が立ち上がり、インタープリテ―ション戦略の素案を提示。
2014.09.26-10.05 国際記念物遺跡会議(イコモス)現地調査 。
明治日本の産業革命遺産23の構成資産を全行程11日で調査。
2014.10.06 ワシントンDCのナショナルアーカイブのCyArk500サミットで明治日本の産業革命遺産についてスコットランド政府と合同プレゼン。
2014.10.21 「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」山口県世界遺産シンポジウムin萩。
2014.11 スコットランド政府スコティッシュ10プロジェクトで来日。三菱重工業長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーンの3Dデータ測量開始(他、第三船渠、小菅修船所、端島)。
2014.11.12~14 世界遺産委員会委員国・フィンランドへの訪問説明。
2014.11.30~12.05 世界遺産委員会委員国・フィリピン、マレーシア、ベトナムへの訪問説明。
2014.12.07 世界遺産シンポジウムin釜石にて加藤氏講演(小中学校発表・大島氏講演・座談会)。
(橋野鉄鉱山 世界遺産シンポジウム)。
2015.02.18~03.01 世界遺産委員会委員国・セルビア、クロアチア、ポーランド、トルコへの訪問説明。
2015.03.10~21 世界遺産委員会委員国・インド、レバノン、カタール、セネガル、アルジェリアへの訪問説明。
2015.04.11~19 世界遺産委員会委員国・コロンビア、ペルー、ジャマイカへの訪問説明。
2015.04.29 世界の危機遺産をレーザー測量CyArK500に鹿児島県の曾木発電所が日本第一号として選出され、3Dレーザー測量にCyArKのチームが来日。
2015.05.04 イコモスの記載勧告。
(名称「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」と変更)
2015.05.05~08 ドイツ、パリユネスコ本部への訪問説明。
2015.06.10~17 フランスへの訪問説明。
2015.07.05 ドイツ・ボンにおける第39回世界遺産委員会で、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産一覧表への記載が決定