明治日本の産業革命遺産
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デジタルドキュメンテーション

-プロジェクト名-ガラス乾板復元

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 新日鐵住金㈱八幡製鐵所(2015年世界文化遺産登録)には、1897年、官営製鐵所開庁以来、製鐵所建設の様子、高炉など個別工場の建設工事や、竣工時の様子、また、製鐵所を訪れた国内外の要人たち等を撮影したガラス乾板(ガラス上に感光液などを入れた乳化剤を塗布して撮影した、現在のネガフイルムに相当するもの)が約5300枚残っています。ガラス乾板の寸法は、10inch×12inch(254mm×305mm)で、情報量はとても大きく、実に数億画素もあります。今回、これらガラス乾板に撮影された映像を最新の技術(技術的詳細は、隣のタブレットをご参照ください)を用いて、すべて高解像度のデジタル情報にすることができました。これは、デジタル化した例として、1900年4月24日、初代総理大臣にもなった伊藤博文公が建設中の製鐵所を訪問した際、第二高炉の台座上で撮った記念写真ですが、高解像度データのために、このような大きなパネルにしても一人ひとりの人物の顔が認識できます。
 八幡製鐵所にはガラス乾板のほか、当時の図面や古文書が温度、湿度を厳格に管理された史料室に保管されていますが、これらもデジタル化され、後世に貴重な情報を残すことが可能となっています。

世界遺産登録時のプレゼンテーションhttps://www.youtube.com/watch?v=H9c89elMq7E&t=0s

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