明治日本の産業革命遺産
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PEOPLE

2020.05.12
Vol.39

運命に導かれて軍艦島デジタルミュージアムを設立~明治日本の産業革命遺産の価値を広く深く伝えるために、自分にできることを始めて、続けて、やり切りたい~

久遠 裕子 氏

軍艦島コンシェルジュ取締役統括マネージャー

軍艦島デジタルミュージアムプロデユーサー

久遠 裕子 氏
プロフィール

2002年 軍艦島を保存する活動開始

2009年 軍艦島のガイド集団「軍艦島コンシェルジュ」を

      組織し活動開始

2011年 自社の船で軍艦島観光を開始

2015年 デジタルコンテンツで軍艦島を表現する

      体感型施設「軍艦島デジタルミュージアム」

      オープン

2017年「軍艦島のガンショーくん」プロデュース

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

主催:

2014年 端島炭坑閉山40周年記念

      写真展&シンポジウム主催

2015年 鵜沼 享 高島閉山1年の記録写真展主催

2016年 高島炭坑閉山30周年記念

      写真展&シンポジウム主催

他に写真集出版など炭鉱の記憶を継承する活動を行なっている

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【軍艦島デジタルミュージアム】

■住所:長崎県長崎市松が枝町5-6
■電話:095・895・5000
■時間:9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
■休日:不定休(ホームページで告知)
■料金: 一般      1,800円 (団体1,500円)

     中学生・高校生 1,300円 (団体1,000円)

     小学生      800円 (団体600円)

     幼児       500円 (団体300円)

     3歳未満      無料

■交通:長崎電気軌道「大浦天主堂」駅から徒歩約1分。
http://gdm.nagasaki.jp/

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 2015年9月にオープンした軍艦島デジタルミュージアムは、軍艦島の歴史や島の様子をデジタルで体感できるアミューズメント感覚の博物館。2020年4月現在、30のアトラクションで構成されている。たとえば「軍艦島シンフォニー」は全長30メートルのスクリーンにプロジェクションマッピングを投影し、当時の軍艦島を超リアルに再現。観覧者をタイムスリップしたかのような感覚へと誘う。あるいは「軍艦島の謎」は3台のタッチパネルで軍艦島の謎を紐解いていくというもの。「軍艦島のガンショーくん~かがやくブラックダイヤモンドをさがせ~」は、日本初のホロレンズを採用した体験型ゲームといった具合に、大人も子供もワクワクしながら日本の近代化を支えた軍艦島の歴史を学ぶことができるのだ。アイデアを駆使し、最先端の技術を導入した施設は圧巻だが、特記すべきは軍艦島デジタルミュージアムを運営するのが軍艦島クルーズを手掛ける株式会社ユニバーサルワーカーズという民間企業だということだろう。ここに至るまでの経緯を軍艦島デジタルミュージアムの立役者、久遠裕子さんに訊いた。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

――端島(軍艦島)の炭坑が石炭から石油へのエネルギー革命によって閉山したのは1974年。最多人口約5,300人、世界一の人口密度と言われた島から人々が離れて無人島となりました。しかし家具や家電がそのまま置き去りにされているなど人々の生活が色濃く残っている廃墟は世界的にも珍しいということで、軍艦島は多くの人を魅了してやみません。久遠さんが私財を投じて軍艦島に関わる事業を始めようとお考えになったのも軍艦島愛によるものだったのでしょうか?

 長崎出身なので軍艦島のことは幼い頃から知っていました。家族で海水浴に行くと沖に島が見えて、親が「あれは軍艦島というんだよ」って。興味はあるけど無人島はちょっと怖いなと思った覚えがあります。大人になってからも軍艦島に特別な想いを持っていたわけではありません。それなのに……。軍艦島に関わる事業を始めたのは運命に導かれたとしか思えないのです。キーワードは「産業遺産」。

――産業遺産に関心があったということですか?

 ぜんぜん(笑)。軍艦島に至るまでのお話からしますと、まず、私は、1996年頃、長崎港に停泊させた元青函連絡船「大雪丸」を改造したホテルで仕事を始めます。その大雪丸には、熱烈なファンがいて、遠方より再会しに来る方が後を絶ちませんでした。再会した感動から涙ながらに大雪丸愛を語る方や、鉄道連絡船だった事もあって鉄道ファンの方々も会いにきてくださいました。その内、元船長だった方も函館から訪ねて来て、大雪丸が近代日本に果たした役割やさまざまなエピソードを伺うことができました。私は、徐々に、この船はただの船ではなく、日本の船舶史において、安全輸送のテーマのもと、技術革新を体現した唯一無二の船だという認識を深めました。それと同時に「産業遺産」という付加価値を備えた船なのだという思いもかけない発見がありました。産業遺産というキーワードから、軍艦島への興味を持つことになりました。

(写真:ホテルになった大雪丸と青函連絡船当時の大雪丸)

大雪丸2.jpg

大雪丸 - コピー.jpg

大雪丸3 - コピー.jpg

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今回は、世界遺産登録決定祝賀会の様子をお伝えいたします。

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「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会 会長/鹿児島県知事

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