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明治日本の産業革命遺産
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三池港

  • 三池港の航空写真。三池港の独特なハミングバード(ハチドリ)の形状とデザインは、有明海東部へに続く航路によって巨大な地形を形作りました。この長い航路は5.5メートルの干満の差を克服し、船舶の移動を円滑、安全にさせるために必要でした。
  • 三池港のスルースゲートシステム
  • 三池港のスルースゲートシステム
  • 水圧式エンジン
  • 三池港閘門。有明海は遠浅のため干満の差が5.5メートルもあったことから1908年に閘門を設置し引き潮でも5.5メートルの水深を保つことができるようになりました。満潮の時には11メートルの水深にもなりました。
  • 三池港の設計図。干満の差に対応する水圧可動式閘門とドック、南側と北側を防波堤で守られた内港、南北の突堤と航路などから成り立っています。
  • 団琢磨(1858 年-1932年)は,日本の技術者で,三池炭鉱の管理者であり,後に三井財閥の総帥となりました。彼はイギリスのデービーポンプと巻揚機を導入し,三池炭鉱を世界でもトップクラスの炭鉱に引き上げました。
三池港の航空写真。三池港の独特なハミングバード(ハチドリ)の形状とデザインは、有明海東部へに続く航路によって巨大な地形を形作りました。この長い航路は5.5メートルの干満の差を克服し、船舶の移動を円滑、安全にさせるために必要でした。 三池港のスルースゲートシステム 三池港のスルースゲートシステム 水圧式エンジン 三池港閘門。有明海は遠浅のため干満の差が5.5メートルもあったことから1908年に閘門を設置し引き潮でも5.5メートルの水深を保つことができるようになりました。満潮の時には11メートルの水深にもなりました。 三池港の設計図。干満の差に対応する水圧可動式閘門とドック、南側と北側を防波堤で守られた内港、南北の突堤と航路などから成り立っています。 団琢磨(1858 年-1932年)は,日本の技術者で,三池炭鉱の管理者であり,後に三井財閥の総帥となりました。彼はイギリスのデービーポンプと巻揚機を導入し,三池炭鉱を世界でもトップクラスの炭鉱に引き上げました。

有明海は干満の差が5.5mもある遠浅の干潟で、築港工事は土砂との闘いだった。團琢磨は物流の効率化を図り社運を賭けて、採炭現場に近く三池港を建設した。ハミングバード(ハチドリ)が羽ばたく形状に設計され、泥土が航路に流れ込まない様、2本の防砂堤を造り、長い航路を浚渫、大型船が入港できる水深を確保した。閘門はイギリスのテムズ・シビルエンジニアリング社に発注し、三井三池炭鉱社製作工場(後の三池製作所)が施工した。明治日本の最先端の港湾土木技術と英知を結集した珠玉の名港と謳われ、築港工事の金字塔となった。港は電化され、護岸には巨大なコールローダー(三池式快速石炭船積機)が敷設され、物流は効率化された。三池港は現役の産業港として稼動している。

許可なく写真の複製、本文、内容の引用を固く禁じます。
三池港
文化財指定: 景観重要建造物
所在地: 大牟田市新港町
Tel: 0944-41-2515 (大牟田市企画総務部 世界遺産登録・文化財室)
Fax: 0944-41-2552 (大牟田市企画総務部 世界遺産登録・文化財室)
入館料: ふ頭閘門等稼動施設は非公開
島鉄高速船乗り場前広場から随時見学可能
アクセス: 大牟田駅西口から西鉄バス「三池港」行き10分
三池港終点下車すぐ
駐車場: 島鉄高速船乗り場前広場にあり
※入館料、開館時間、休館日などは予告なく変更になる場合がありますので、現地にご確認ください。