松陰の門下生の木戸孝允は、洋式船の建造を具申し、藩はそれに応え、萩城の北東3km、反射炉より西600mに恵美須ヶ鼻造船所を建設した。造船所では「丙辰丸」(1856年)と「庚申丸」(1860年)の2隻の洋式帆船を建造。「丙辰丸」の原型は、伊豆戸田村で建造された2本マストのスクーナー(ロシアの難破船ディアナ号の代船)で、君沢型と呼ばれている。船材には和釘、付属品や碇などの部材に鉄製品が使われた。それらの部材は、萩の城下町から北東23kmに位置する大板山のたたらより供給された。大板山では、足踏みふいごを使う日本古来のたたら製鉄法で、鉄が生産されていた。
許可なく写真の複製、本文、内容の引用を固く禁じます。
恵美須ヶ鼻造船所跡
文化財指定: | 国指定史跡 |
---|---|
所在地: | 〒758-0011 山口県萩市大字椿東5159-14 |
Tel: | 0838-25-3139(萩市観光課) |
FAX | 0838-26-0716(萩市観光課) |
入館料 | 無料 |
開館時間 | 常時公開 |
休館日 | 年中無休 |
アクセス |
|
駐車場 | 無 |
関連サイト | 萩市公式ホームページ |