「遺産観光」の振興に向けたルート整備にいっそうの力を~忘れ難い故郷・呉への空襲と広島原爆の記憶~
一般財団法人産業遺産国民会議 代表理事
(公益財団法人資本市場振興財団 顧問)
■“親父さん譲り”のエネルギーに圧倒された加藤専務理事との出会い
--ですが、その後、保田さんも評議員や理事の要職をお引き受けになられています。「これは俺も力を貸そう」と考えるようになったターニングポイントがどこかであったんでしょうか?
私は設立から2カ月後にまず評議員、さらにその2カ月後に理事を拝命しました。加藤さんをはじめとする関係者の皆さんの熱意に動かされて、就任要請をお受けしたといったところでしょうか。直球勝負の加藤さんの前から逃げられなくなったんですね(笑)。
とにかく強烈なインパクトがあったのが、ホテル・オークラでのレセプションでした。行ってみて、僕はもうビックリしたんですよ。なにしろ総理大臣をはじめとする各界の著名人が勢揃いしている。現在はもう建て替えで取り壊されてしまいましたが、「平安の間」という一番大きなバンケットルームが人、人、人であふれ返っていた。これには大変驚きました。あれだけの人を集めるんですから、そのエネルギーには驚嘆すべきものを感じましたね。
--加藤専務理事とはそれ以前は全く面識はなかったんですか?
はい、あの時が初対面でした。ただ、お父様の故・加藤六月さん(元農林水産大臣、衆議院議員)のことはよく存じ上げていました。僕は大蔵省にいた時に福田赳夫さん(元総理大臣)になぜか可愛がられて、都合3回、福田さんの秘書官をやらせていただいたんです。当時の福田派には三羽ガラスと呼ばれた、いわば代貸しクラスの大物議員がいて、そのお一人が加藤六月さんでした。六月さんは運輸族の大立者で、私が道路整備などの公共事業予算を担当していた若手の主査・主計官だった時分には厳しいやり取りを通じて随分と鍛えていただきましたよ(笑)。
--康子女史には、六月さんの面影を感じますか?
それは大いに感じますね(笑)。「これは」と思ったら、自らの信念を貫いて一瀉千里に突っ込んでいく。六月さんにはそんなところがありました。あそこまで突っ込んでいける人はそう多くはないように思います。そういう性格は、康子さんによく受け継がれているんじゃないでしょうかね(笑)。
--実際、あのパワーがなければ、世界遺産の登録は実現できなかったでしょうね。
そのとおりだと思いますよ。彼女がいたからこそ実現できた、それは確かでしょう。加藤さんのお仕事ぶりを見ていると、「親父さん譲りだなぁ」と感じることが多いですね。
Vol.57
日本の未来のために今を生きる~明治日本の産業革命遺産の使命は「先人のスピリットを活かしていけば日本は救われる」という気づきと勇気を与えること
Vol.56
明治日本の産業遺産は日本の誇り~先人たちの歩みを知ることは日本の教育を見つめ直すことに通じる
フジサンケイグループ 代表
株式会社フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役
株式会社フジテレビジョン 取締役相談役
Vol.55
世界遺産登録までの道のりは、山あり谷ありだった~人の縁という運に恵まれ、救われ、道を拓いて~
日本港湾空港建設協会連合会 顧問(元、一般財団法人 港湾空港総合技術センター理事長)
Vol.54
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Vol.53
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Vol.52
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一般財団法人産業遺産国民会議 理事
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Vol. 49
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観光ガイド歴18年、あふれ出る"三角西港愛"~世界遺産登録はゴールではなく、新たな出発点~
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「遺産観光」の振興に向けたルート整備にいっそうの力を~忘れ難い故郷・呉への空襲と広島原爆の記憶~
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ヘリテージ保全並びに世界遺産の専門家としてグローバルに活躍する国際コンサルタント
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Vol.17
ジャイアント・カンチレバークレーンと小菅修船場跡の3Dデジタル・ドキュメンテーション
The Glasgow School of Art’s School of Simulation and Visualization、データ・アクイジション責任者
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「スコティッシュ・テン プロジェクト」によるデジタル文書化
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富士山と韮山反射炉、2つの世界遺産を一望できる茶畑の丘 --次の夢は「子どものためのミニ反射炉」で体験学習
Vol.13
登録までの道のりと資産の今後を見つめて
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「ものづくりの街・北九州」への愛着と誇り--"シビック・プライド"を呼び起こしてくれた世界文化遺産登録
Vol.10
世界遺産登録決定祝賀会レポート(@ドイツ・ボン)
2015年6月28日から7月8日まで、ドイツ・ボンにて第 39 回世界遺産委員会が開催され、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録が決定しました。
今回は、世界遺産登録決定祝賀会の様子をお伝えいたします。
Vol.9
使いながら保存する-「稼働遺産」の保存・活用に新たな道を拓く
阪神高速道路株式会社 取締役兼常務執行役員
(一般財団法人産業遺産国民会議 理事)
Vol.8
港湾法の体系で、世界遺産の保全を担保する
Vol.7
近代化を切り拓いた長州ファイブと試行錯誤の痕跡を残す萩の資産
Vol.6
日本の「ものづくり」「産業」の原点を伝える「明治日本の産業革命遺産」
Vol.5
日本の近代工業化を石炭産業によって支えた三池エリア
Vol.4
国家、社会のため、広い視野と使命感を持って試行錯誤しつつ挑戦し続けた「明治の産業革命」の意義
文部科学省 生涯学習政策局 生涯学習総括官
前 内閣官房 内閣参事官
Vol.3
「鉄は釜石から八幡へ」 近代製鉄発祥の地から誇り高き文化を伝える
Vol.2
強く豊かな国家を目指して 薩摩藩主島津斉彬が築いた『集成館』
一般財団法人産業遺産国民会議 理事
島津興業 相談役
Vol.1
産業国家日本の原点 『明治日本の産業革命遺産』を次世代へ
「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会 会長/鹿児島県知事